こんにちは。統括園長の日向美奈子(ひゅうがみなこ)です。
今回は保育園の複数担任制の意義について、私なりの考えや想いをお話したいと思います。
キートスでは「固定の担任制」をとっていません。
どういうことかというとクラス毎に「固定された担任の先生がいない」ということです。
きっと保育園や幼稚園、こども園等で働かれている方からすると「固定された担任の先生がいない」って。。。
誰がどうやって保育するの?
保育の計画は誰がどうやってたてるの?
行事は誰が企画するの?
保護者は誰に相談するの?
と、「?」だらけでイメージがわかないと思います。
キートス立ち上げ当初は保育関係者の方々から「固定された担任がいないのはおかしい」というご意見(批判?)もお受けしたので、私自身全国の担任制ではない保育園や小学校が他にないかとことん調べた位です。
私自身キートスを立ち上げる前に勤めていた保育園&幼稚園では1クラス1人担任制(以上児クラス)でしたから、当時「固定された担任がいない」という園に出会ったら、私も当然みなさんと同じ疑問を抱くと思います。
キートスは「固定担任制」ではなく「複数担任制」をとっています。
これは誰のためにやっているのかと言ったら「こどものため」「保護者のため」「保育士のため」です。
「こどものため」・・・複数担任制であれば、こどもにとって安心できる先生が大勢いて、園の先生全員と信頼関係を築くことができます。
固定の1人担任制だったら。。。
担任の先生が、病気や事故その他家庭の事情等で急に退職することになってしまったら、こどもたちは信頼関係を築いてきた安心できる唯一の先生に突然会えなくなり、不安でしかないでしょう。
「保護者のため」・・・仕事をしながら働く保護者が送り迎えの際に会う保育士は毎日同じではありません。
複数担任制であれば、保護者は送り迎えの際に会った先生に気軽にお子さんのことを相談したり、園のことや行事のことなどちょっとしたことをその場で尋ねることができます。
固定の1人担任制だったら。。。
担任の先生に直接会うことができるまで、相談したいことや疑問に思っていることを心にためて置かなくてはなりません。
きっともやもやしますよね。
「保育士のため」・・・保育士も人なので当然体調を崩して休むこともあれば、自身のこどもの関係で仕事を休むこともあります。
複数担任制であれば、こどものこと、その日の保育のことを園の先生が把握しているので、無理せず休んで自身や我が子の回復に努めることができます。
固定の1人担任制だったら。。。
「今日は休めない」「なんとしてでも勤務しなきゃ」という思考になり、自分自身を追い詰めることになります。
これでは安心して長く働き続けることが難しくなりますよね。
このような理由で私達は
【キートスでお預かりするお子さんはキートスの全職員でお預かりする】としています。
決して綺麗事ではなく、私自身固定の1人担任を約10年経験してきた結果たどりついた「複数担任制」なのです。
余談になりますが、最近では全国の小中学校において呼び名は様々ですが「チーム担任制」「複数担任制」を取り始めているところが増えつつあるようです。
【プロフィール】
日本一バズる保育園を創った園長 日向 美奈子
“三刀流!保育園経営✕保育士✕現役大学院生“
【職歴】
2010年 株式会社ハイフライヤーズ設立
千葉市認可保育園7園/成田市認可保育園4園
役職:株式会社ハイフライヤーズ取締役社長 兼 保育運営本部 キートス統括園長
【学歴】
1997年 聖徳大学短期大学部保育科卒業
2020年 聖徳大学児童学部児童学科 児童心理コース編入 2022年 卒業
2022年 聖徳大学大学院 児童学研究科 児童学専攻 博士前期課程 入学
【所属】
一般社団法人日本保育連盟(理事)
日本こども虐待防止学会
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