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保育のいま「こども誰でも通園制度」を7月より実施!保育園の原則が戦後初めて変わり始める

こんにちは。統括園長の日向 美奈子(ひゅうが みなこ)です。

今回は7月より開始される「こども誰でも通園制度」についてお話ししたいと思います。

私たちも千葉市内の全7施設で、通常保育の園児と合同で受け入れを始めます。
7月の開始に向け現場の保育士との調整やウェブページの作成などの準備を進めている真只中です。

こども誰でも通園制度の保育士の会議風景

こども誰でも通園制度に関する保育士の会議風景

リアルな保育現場に立つからこそ伝えられる「こども誰でも通園制度」の可能性や課題などお伝えし、保育業界全体の何かしらのお役に立てれば嬉しいです。

■こども誰でも通園制度の魅力と期待すること
・乳幼児が社会と触れ合う機会が増え生育に良い影響
・保護者が育児の不安や心配事を保育士に相談できる
・保護者の育児負担の軽減

「働いていないと預けられない」という戦後からの原則が変わろうとしており、この制度をきっかけに新しい保育に繋がると大賛成しております。

しかし、現場の保育士と保護者にとっては、制度についての課題もあり、現場に立つ私たちだから伝えられる制度についての率直な思いも伝えたいと思います。

◾️こども誰でも通園制度の想定される課題
・月の利用可能時間の引き上げ
・制度導入時の保育園・保護者の書類作成等の作業軽減
・適切な制度設計への現場の意見の反映

こども誰でも通園制度の事前登録説明会申込み風景

こども誰でも通園制度の事前登録説明会の様子

こども誰でも通園制度の課題として、⼦どもを預けられる時間は⼦ども⼀⼈に対して「⽉10時間のみ」と短時間しか利用できない点が最大の課題だと思っています。これでは朝から夕方まで利用した場合、たった一日しか利用できず、子どもにとって保育園が安心できる楽しい場所とはなりません。また、保護者の育児負担・育児不安の軽減に繋がるのか疑問です。

お預かりする保育士にとっても、子どもが慣れないと疲弊してしまいます。子ども、保護者、保育士の三者が慣れる時間がとても大切なのです。その時間を創出できないとせっかくの良い制度も後ろ向きに捉える保育園も多くないと感じています。

これから改善していく新しい制度だと思いますので、現場の声を届けていきたいと思います。

【プロフィール】

日向美奈子さんのプロフィール写真
日本一バズる保育園を創った園長 日向 美奈子

【職歴】
2010年 株式会社ハイフライヤーズ設立
千葉市認可保育園7園/成田市認可保育園4園
役職:保育運営本部本部長キートス統括園長

【学歴】
1997年 聖徳大学短期大学部保育科卒業
2020年 聖徳大学児童学部児童学科 児童心理コース編入 2022年 卒業
2022年 聖徳大学大学院 通信教育課程 児童学研究科 児童学専攻 博士前期課程 入学

【所属】
日本こども虐待防止学会
一般社団法人 日本保育連盟(理事)

 

保育業界に関する事なら何でも取材、撮影お任せください。現場に立つからこそ伝えられる情報をお答えします。

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