まだまだ寒い日が続きますね😣
子ども達は寒さに負けず、
元気いっぱいに遊んでいます♪
先生も子どもに負けないくらい、
体を動かしていきます!💪
乳幼児突然死症候群について
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?
乳幼児突然死症候群については
よく質問をされますが、
一体どんなものなのでしょうか。
名前の通り
乳幼児が突然亡くなるという
病気のことを言うのですが、
これは定義が大事です。
定義は、
「それまでの健康状況及び
既往歴からその死亡が予測できず
しかも死亡状況調査及び
解剖学検査によっても
その原因が同定されない。
原則として1歳未満の内の
突然死をもたらす症候群」
とされています。
何だか難しいですね、、、
難しいですね、はい。
基本的には
基礎疾患が無い健康な
1歳未満のお子さんが
亡くなった場合の病気と
考えてもらって良いと思います。
小さな赤ちゃんが眠っている間に
突然亡くなってしまう
ということですね。
予防策は?
保育園ではお昼寝の時に
うつ伏せにならないように
仰向けで寝かせることを第一に
あとはタイマーをかけて
呼吸を確認したり、
顔色を確認したり、
ちょっと触って熱が無いかを
確認してるのですが、
何か予防策というものは
他にありますでしょうか?
定義の補足なんですけど
基本的にこの
「乳幼児突然死症候群(SIDS)」は
病気であって事故では無いです。
この原因として言われているのは
呼吸の未熟性です。
赤ちゃんは呼吸が
ゆっくりしていて、
少し呼吸しない時間帯があり、
また、「トントントントン」と
呼吸していくのですが、
この呼吸しない段階の時の
リカバリーと言うのですかね、
その無呼吸に対する
覚醒の反応の遅延が
この症候群の本体だと
今予想されています。
その深い眠りに入ってしまうと
覚醒の遅れが生じることによって
この病気が引き起こされる
ということになっているのですが
そのリスクファクターとしては
下記のように
考えられています。
2. 養育者、特に母親の喫煙
3. 妊娠中の母親の喫煙
4. 非母乳栄養
この非母乳栄養という意味合いは
ミルク、人工乳がダメ
ということではなくて、
母乳を与えている方がより
積極的に赤ちゃんに接している
ということだからみたいです。
ですから、
保育園で仰向けにして
寝かせているというのは、
1番始めに申し上げた
医療のリスクファクターを
除いているということで
考えて良いと思います。
母乳育児が良い
という風に言われているのが、
母乳が出るお母さんもいれば
そうでないお母さんがいるので
悩まれてる方もいるのですが、
今先生のお話を聞くと、
人口のミルクがダメ
というわけではなくて、
飲ませる時に接触をして
赤ちゃんの顔をよく見てるから
という意味合いが
大きいということですかね。
そうですね。
まさにその通りですね。
赤ちゃんと目を合わせるのは
大事なのですね。
はい。
この乳幼児突然死症候群の
本体というのが先程申し上げた
無呼吸に対する覚醒の遅延と
言われているのですが、
なぜうつ伏せ寝がダメか
というのも色々と予想されていて
昔から特に米国で、
うつ伏せにするとよく寝る
ということみたいなんですね。
深い睡眠に陥ってしまい
覚醒の遅延が起こるのではないか
とも言われています。
それプラス仰向けにすることで
母親とのアイコンタクトをする
時間が長くなる。
だからそういう無呼吸というか、
覚醒の遅延が防げるのではないか
とも言われています。
1歳以上の場合は?
先程始めに、
乳幼児突然死症候群の定義
というのをお伺いしたのですが、
その中で対象となるのが
1歳未満のお子さんという
お話だったかと思うんですね、
ただニュース等で
1歳以上のお子さんでも睡眠中に
亡くなるというのを聞くのですが
それは乳幼児突然死症候群とは
また別ということでしょうか?
はい。
1歳未満の場合は
乳幼児突然死症候群を
疑うのですが
基本的には1歳以上の場合には
違う病気を疑うのが
通常だと思います。
乳幼児が突然亡くなるのは
SIDS以外にも別の言い方があり、
予期せぬ乳幼児の突然死
ということで、
「SUDI」という風に
呼ばれています。
この、1歳以上で亡くなるような
突然死の場合の原因としては、
先天性の診断しにくいような
代謝異常症や、
分かりにくいような
致死的な不整脈、
虐待や感染症、そして事故など
様々な原因がありますので、
1歳以上で突然亡くなった場合は
そのような病気を中心に
診断していく、
または調査していくことになると
思います。
ありがとうございます。
やはり睡眠中にお子さんの様子を
注意しながら観察するというのは
どんなことがあっても
必要ということですよね。
たくさんのお子さんを
診ていらっしゃいました
先生のお話
とてもわかりやすかったです。
正しく知ることでいざという時に
冷静に対応できますね。
また、母乳育児のお話などは、
その言葉だけが広がり、
母乳が出ないことで悩んでいる
お母さんたちも少なくないので、
その意味を知っていただきたいと
思いました。
大切なことは、
お子さんのことをよく「見る」
ということですね。
"見る"ことが
重大な症状から
お子さんを守ることに繋がる
のですね。
先生、
どうもありがとうございました。
嘱託医講和【熱性痙攣・乳幼児突然死症候群について】はこちらから
ーーーーーーーーーー