こんにちは。キートス統括園長の日向美奈子(ひゅうがみなこ)です。
今回は私の考える「保育園の園長の役割」についてお話したいと思います。
保育園の園長を言葉で説明するならば、「園の運営・経営をする責任者」というのが、多くの保育園経営者、保育士の方にとってしっくりくるのではないでしょうか。
実はキートスの園長はちょっと違います。
キートスの園長=「園の旗振り役」と位置づけています。
旗振り役とは、保育士の思い描く「こんな保育をしたい」「新しい行事を企画したい」の支持者となり、擁護者となり、促進者として先頭にたって旗を振る役割です。
例えば、キートスの行事は毎年同じ時期に同じ行事を実施する計画にはなっていません。
その時のこどもの興味・関心に応じて、保育士がやってみたいという行事を企画して実施しています。
入社年数も職種(保育・調理)も関係なく、誰でも企画することができます。
だからこそ、統括している私もアッと驚く企画、自分の発想にはない企画が次々とあがってきます 笑
また、国や自治体の新しい制度や法人としての新しい取り組みに対しても同様です。
例えば、2026年度から本格実施が見込まれている「こども誰でも通園制度」は、まさしく国・自治体が実施を進める制度です。
現在、キートスでも「こども誰でも通園制度試行的事業」に参画しています。
※ご興味ある方は「保育のいま」第1回・第3回をお読みください。
この新しい制度をスタートするにあたり、園長先生の旗振りが大きな鍵となったと実感しています。
新しいこと、初めてのことをスタートするには、旗振り役である園長先生が「まずはやってみよう!」と気持ちよく先頭をきってくれることほど、保育士が安心できる要素はありません。
キートスでは園長先生が保育に入っています。
園長先生が保育士と共に保育していることに驚かれることが多々ありますが、キートスでは日常の光景で特段特別なことと捉えている人はいません。
園長先生も行事を企画しますし、日々のお便りも書きます(連絡帳アプリ)。
だからこそ、保育士と園長先生の距離感&絆はきっとみなさんの想像を遥かに超えるほど近く深いと思います。
多くの保育園の園長先生の役割である、「人事や保育士の採用」「施設・設備の安全管理」「保護者支援」「補助金や経費の計算」「自治体とのやりとり」等々は保育園を運営する上でキートスでも同じくおろそかにしてはいません。
私はこれら全てを園長だけで担う役割とは捉えていないだけです。
園として法人として全うできれば良いと考えています。そのための体制、仕組みを整えています。
園長先生または主任等の役割を担うことになったら「保育に入れない」「こどもと十分関われない」と思っている方が多いのではないでしょうか。
かくいう私も、キートスを立ち上げる前に勤めていた時には「保育に入れなくなるから」という理由で主任という役割をお断りしたことがあります。
何においても誰か1人の役割と捉えず、もっと多角的に見ることができたら、もっと保育を楽しめると思いますし、保育士を続けていくことに魅力を感じる方が増えるのではないかと感じています。
【プロフィール】
日本一バズる保育園を創った園長 日向 美奈子
“三刀流!保育園経営✕保育士✕現役大学院生“
【職歴】
2010年 株式会社ハイフライヤーズ設立
千葉市認可保育園7園/成田市認可保育園4園
役職:株式会社ハイフライヤーズ取締役社長 兼 保育運営本部 キートス統括園長
【学歴】
1997年 聖徳大学短期大学部保育科卒業
2020年 聖徳大学児童学部児童学科 児童心理コース編入 2022年 卒業
2022年 聖徳大学大学院 児童学研究科 児童学専攻 博士前期課程 入学
【所属】
一般社団法人日本保育連盟(理事)
日本こども虐待防止学会
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